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苗場に向かって



23日木曜日、朝のラッシュアワー、大阪市営地下鉄の人ごみのなかで、
突如涙ぐみそうになり、慌てて自分の気をそらす。

フジロックには新幹線で行くことに決めていた。5時に仕事を終わらせて、
新大阪駅に滑り込み、あらかじめ購入していた切符で改札機をすり抜けた。


会社にリュックサックとキャリーバックを持ちこんでいて、
スーツのままダッシュで新幹線に乗り込んだ。
目的地は上越新幹線の出発地である上野だった。


僕はそこで一泊とっていた。一方、村長げむやぎ率いるテント村部隊(いっつん、ディグアウト1号)
は夜から愛知県を出て、夜中の2時ぐらいに苗場到着予定だった。
テントを組み立てるためだ。
別動隊で、山梨から副村長のいがちゃん、茨城からくさまんが向かっている。



僕はホームページで知り合った20歳の北海道の大学生と、18歳の受験生の女の子を
苗場に連れていく約束をしていたこともあって、24日の朝に上野発の新幹線の切符を予約していた。


軽く飲み会でもやろう、と僕は言った。誘った人は、前述の大学生のひだっち、
社会人1年目のくらくん、KARAMAWARI王のよしだ・ギャラガー。


前祝いなのか、ただ飲みたいだけなのか分からないが、
ガツガツ飲み……。いや、僕とくらくんだけガツっと飲んでいたのですが。


やぎテント村の住人は今どこにいるのか気になったので、


盟友ディーグアウトマンにメールをしました。彼らが出発してから2時間経った
10時過ぎ。



まだ、愛知。




と返信がありました。え? 集合時間は夜中の2時なのに大丈夫なんか。。。




22時30分にメールを送ると






今も愛知。笑。





え? 愛知抜けるのに3時間もかかるんか。。。


って疑問をメールでぶつけたら














愛知はでかい!! BYやぎ産






そんなんやったら、静岡突破するのもっとかかるんちゃうん?

ってメールを送りました。













静岡通らねえよ!! BYやぎ車一同





というメールを最後に音信が途切れました。
やぎ車一同の運命は如何に??





くらくんとフジロックなのでと富士山麓というアルコール度数50度の酒をダブルロックで飲み、
けっこう酔っぱらって解散したあとで、個人的にコンビニで缶チュウハイ2本を購入。
ホテルで浅く眠り、4時半に起床。短い睡眠でも快適です。




24日運命の日、6時過ぎにディーグアウトマンから一通のメールが入る。

久しぶりの通信再開です。
















はよきて手伝って! 風で飛ばされる。。。。




え? だって、上野やもんまだ。苗場周辺の天気予報は雨だったのですが、
そんなにひどいんか。こりゃ、過酷な修行が待っていそうな予感。
いがテント(通称いがテン)はそんなにサイズが大きくないので設置も楽だったようですが、




やぎテント(通称やぎテン)は5人用のキングサイズ。


事前に公園で設置の練習をしたところ
かなり苦戦したとのこと。



そして、やぎ車一同は夜中の4時過ぎに苗場についたのですが、既に荒天を通り越して、






キャンプサイトは嵐状態。



突風でテントが吹き飛ばされることもしばしば。睡眠不足のなかで

異様な労力を使い果たしながら建てたテントは立派なモノですが、





「村上は何にもしてへん!!」
とかなりお怒りの村民。









目が血走っていたもんなあ。
うーん、次からは手伝おう、とかやや反省。




上野駅で18歳女の子のめろんちゃんと待ち合わせ。恒例の受験生突撃フジロックです。

2009年は、かわいい系女の子めろんちゃんがオアシスフジロック突撃ですが、

2001年は、老成し切ったティーンエイジャーベテラン先生御歳19。

しかし、当時どう見ても30歳ぐらいにしか見えなかった記憶が。





めろんちゃん、今どきのギャル系です。

どこにも浪人時代のベテラン参戦のような退廃した雰囲気はありません。




















時代は変わりました。よく分からんけど、変わった。
と思った。笑。



大宮から飲み仲間のくらくんと合流し、越後湯沢へ到着。早速苗場までのシャトルバスに乗ろうとすると、



















1時間半待ちの修行です。修。







やぎ!! に電話してみた。





出ないっす。無事テントは建っているのだろうか。湯沢駅の周辺は雲がうっすらと広がっていて、
ひと雨降りそうな気配でした。苗場の天気はどうなのだろうか。
僕は、いがちゃんに更に電話。すると、出てくれたので早速天気のことを訊くと、




「なあ、雨降ってるのん?」














「苗場は嵐です!!」とのこと・・・。


え? 嵐っすか。。。 じわじわと列が進んでいくシャトルバス待ちの行列。


雨降ってないけど、こっちは。


修行上等!! っていうか、若干晴れてきました。いくら山だからって
そんなにコロコロ天気が変わるものなのか。もしかしたら、これから晴れるんじゃないのか。
とか、何とか色々考えているうちに、バス内に突撃!!!






バスはなだらかな斜面を走っていった。次第に山のなかへ入っていき、
都会には存在しない風景に呑み込まれてしまう。麓では晴れが混じっていた天気も、
バスが距離を進めるに従って、夏の黒い雲がもたらす雨に変わっていった。
小さな雨粒が乱雑なシャワーのように窓の外を流れていった。




やがて会場が遠景に映る。バスの中では、小さな歓声が起こった。
演奏音がわずかに窓の外側から響いてくる。
次第にそれは大きくなり、やがてマイクの声が混じる。音楽として形を成して、耳に届く。
いつの間にか、肌に伝わってくる空気は冷たくなっていた。


ここがすべての始まりだった……。8年前の記憶が色を取り戻し始める。

また、ここにやって来たんだ。長い間質量を失っていた気持ちが、蘇ってきた。

だけど、それは少し意識をずらしてしまうと、すぐにまた消えていくような緩いものだった。


何が変わったのだろう。あるいは、僕はどこで変わっていったのだろう。


頭のなかでは、答えの出ないものをいつまでも追い続けていた。



とか、感傷に浸っているうちに、








バスのなかで修行僧どもがゴロンゴロンと
カッパ化していきます。



ぬおおお!! 上等!! って僕はアウトドアーの2000円のポンチョを取り出したのですが、


周りはだいたい高級ブランドノースフェイス。僕はポリ袋みたいなポンチョ。格差社会っす。












うまく着方が分かりません。っていうか、

微妙に腕が上部45度ぐらいまでしか稼働しないんですが。




シャトルバスから降りると、土砂降り。もう、終わっている。修行確定っす。


続々とカッパ軍団が降り、ひだっちやくらくんもカッパを着用。


と、ところが、18歳めろんちゃんは何故かカッパがありません。

到着後5分で既に、目が虚ろです。弱っています。精神的にも打たれています。


若いんだから頑張れ!! とか思ったのですが明らかに弱っている様子です。


カッパ無しは修行ではなくて、苦行。会場にはちゃっかり売っていたので
彼女は即座に購入。チケットの半券がもぎ取られ、リストバンドに交換。



リストバンドを眺めて、再び実感がわいてくる。懐かしい感触。




いよいよ、フジロックの始まりです。