×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

さらば、やぎテント









天然温泉に入り、身体中の泥を落とし、まあ何だかんだで朝の7時だった。


あの、一睡も寝てないんですが。

という、カッパコンビネーション村上くらくんは、



腹ごしらえに喫茶店に忍び込み、ソファで悠長に寝ていたオサーンを叩き起こし





簡素なサンドウィッチを食べ、ひと肌温度のコーヒーを飲みますた。ぬ、ぬるい。




お腹も微妙に膨れ上がったところで







一路、








聖地、やぎテントへ!!!










朝方は晴れていたので、快適です。もうカッパなんぞ着たくもありません。ってやつです。


身体はやっぱり疲れていましたね。だって、旅館の片隅で座っているというだけで、
めちゃくちゃ体中の細胞が喜びを分かち合っていたぐらいです。回復したっす。





ああ、どっぷり疲れてたです。だって、寝るとこ無いもん。






20分だか30分ぐらい歩いて、やがて視界をかすめるように入ってくる、聖地やぎテン!!




そ、村長村長!!! ふももも!! 





帰って来ました。っていうか、何とか生還しますた。





入り口では、疲れ果てた修行僧に感涙もののお出迎えですよ。






スタンディングオベーションです!!






ぴょんぴょん虫とか、



得体の知れない節足動物とか、

















なんか6本足の動く奴とか。







……



虫嫌いなんやけども……。







帰ってきた傾斜テント




やぎテンの村長げむやぎ、ディグアウトマン1号改めディグ1。








両足が傾斜の影響で突き刺さっています。


そして、入口から入ろうとした村上は早速






転げそうになり。っていうか、滑るんですけど……。




ぬぉ!! すぐさま四つん這いモードです。重力が。Gが。










で、やっぱ蒸し暑くて寝れねえ。



リズミカルに生体反応を示す芋虫みたいに

カッパコンビはゴロゴロ。そのうちに村長ことげむやぎが起き上がり、


ディグ1がおもむろに起動する。





ぬぁ。「俺のパンが無い、無くなった」とか言ってたと思う。



いがテンは平地なので、何だか平和そうだった。しかし、ここは修行村。

重力が強いほうが、戦闘力も上がるはず。



さっそく第2ラウンド開始です。真夜中のカッパコンビ、まったく寝てません。


横になって回復したので、少しだけ、少しだけ
表情を顔に出せるようになりました。






で、今日は何すんの? とりあえず、これ以上は暑くてテントにはいれません。げ。







僕は朝の時間は、宮崎から来たオアシスファンと会って、少し話をしたりしていました。




なんと、新婚旅行がフジロック!! という素晴らしい夫婦。



しかも、二回連続福岡リアム退場という歴史的悲劇に見舞われながらも、揺るがないその信仰心。




30分ぐらいの時間ですが、お話出来て楽しかったです。お幸せに。また、サイト遊びに来てくださいね。





二日目は何をしていたか。ひたすら飯を食ってました。
村長の「今日のテーマは、食い倒れです!!」との



怒号が四方に響き渡り、山の向こうの方でこだましておりましたので。のえ。



じゃ、倒れてみます。そうします。
たぶん、6食ぐらいは食べたような。そして、懲りずにワインやらビールを飲み。
昼間から飲む酒がこれまた美味いんですよね。今日はオアシスも無いし、のんびりムードです。





しかしですね。コラムを9回も書いてですね。あのディグアウトマン1号がまったくその力を発揮しないで



















甲子園のマウンドを去ろうとしている

ことが気がかりになってきました。

君のおあ魂はそんなものなのか? っていうか、オアシス昨日終わったけど。







嵐の苗場テント建設修行不眠で、栄養失調のゲリラ兵士みたいに成り果てたディグ1。


おお、おいたわしや。ディグ1よ。


今日は何だか元気そうです。


カシスオレンジとファジーネーブルを交互に飲み比べて、「あ? 飲み比べしてますが」等とノタマッテ。




ディグ1いきなり暴れ回り、どうやら虫に突如襲われている模様。



カシオレとネーブルが地面に即落下。やはり今日も自動的に精彩に欠けており。




代わりに奢ってやったレゲエパンチというアルコールの鋭い雰囲気に満ちたネーミングの
スペシャルカクテルも、














どっからどう飲んでも「午後の紅茶レモン味」で終了。




僕が深刻なスランプのディグ1にアドバイス。




「来年は徒手空拳でフジロック来てみたら?




素手のほうがきっと研ぎ澄まされるよ。素手でいけ」とか何とか。










紙面の関係で以下、箇条書き日記スタート!!!!



・JETへ突撃決定のおよそ15人修行僧共
・名言。
・「オアシスが終わっても、やっぱりオアシスTシャツなんです」
・みんなモッシュピットで観るで!! BY ディグ1
・眠い……
・酔っぱらった

・村上、ディグ1とはぐれる
・ぬぉぉぉ!! モッシュピット突撃の村上
・ええ? 
ディグ1は実は柵の外
・始まった。
・モッシュピットはカンフーアクションみたいです
・っていうか、痛い。
・JET良い!!!
・いたた
・テンションあがる
・暴!!!
・でも、途中で寝てた。



・眠いので、やぎテンにひとり撤収
・道に迷う
・1時間眠る
・喜
・2日ぶりに歯を磨く
・2日ぶりにソフトコンタクトをはずす
・ふふ〜ん。って気分になた。


5時ぐらい。ひろさん、ひかりんと合流して、キヨシローを観る。
これが素晴らしく幻想的というか、感動的だった。

ちなみに、麻雀仲間のあぶちゃんはこの時点で何故か行方が不明。
何故ツモ上がれないのか。



ラストのフランツは意志と体力を確認して、
ひかりんと二人でモッシュに突撃!!
踊る 踊る 二人で大喜び

ひろさんは後方から観ていたそうで。
実は僕はかなりフランツファンなので、テンション高い。
何ていうのだろうねえ、音楽がまた好きになった感じです。


睡眠不足も祟り、足腰は山に生気を奪われ、眼はかすみ、喉は痛み。
グリーンステージがやがて終息となり、また例の行列が暗闇を辿り並び。


泥の深いところで足を取られ、それでも僕らは歩みを止めず
見渡す限りの人の海を泳いでいた

人々を動かしているものの大きさ

言葉にはなくて、肌で感じる。




音楽。忘れていた、この感覚。
忘れようとしていたし、思い出そうともしていなかった。




僕はいつしか新しい音楽を聴かなくなっていた。必要としなくなっていた。
買ってきたアルバムはいつまでも封を切らずに、置きっぱなしになっていた。
レコードショップに運ぶ足も失っていた。


昔、必死で音楽を聴いた。自分と世界を繋ぎとめるため、あるいは誰でも無い他人と繋がるため。
良く分からないけど、聴かないわけにはいかなかった。

いつしか理由を失い、音楽はその僕と世界の繋ぎ目には最早存在しなかった。
あったのは、「日常」と呼ばれる乾き切った二文字だけだった。





「日常」。雨が静かに降り始めていた。
蛍光の白い光によって、弱い雨はキラキラと暗闇に冷たく浮かび上がる。
レッドマーキーでは大きな音が果てなく続き、屋台エリアでは酒を飲み、人々は笑い合っている。
岩盤ナイトのイベントは、Red Hot Chili PappersやJetをプレイし、大音響とマイクパフォーマンス。
音がいろんな感情にのって、真夜中になっても飛び込んでくる。




僕は目を細めて、その具象化した音楽をじっと眺めていた。
眺めているうちに、疲れ切った身体が勝手にリズミカルになっていた。
心がそれに合わせて呼応してくる。
僕は気が付くと、足を一歩踏み出して、更に音の深いところへ。








行く体力はありませんでした!!! 


あるわけがない。寝てないもん。撤収!!




もう、しんどいっす。音うるさいっす。やってられないっす。


会場を脱走し、くらくん、ディグ1となんとか合流。

溺れそうになりながら温泉に浸かり、夜中の3時ぐらいにやぎテントへ帰還。

村長はレッドマーキーで暴れていた模様。タイカレーは最高と発言。





僕は寝転がるが、傾斜のため足がテントに突き刺さる。もう、嫌です。普通に寝たい!!!





村「なあ、平地のいがテンに移動したい!!」




ディグ1「なぬ? あかん、あかん。村さんはやぎテンやもん」


村「え? だって、いがテン空いてるやん! こっちはギュウギュウやのに」



ディグ1「なぬ? ほんじゃじゃんけんで勝ったら、いがテンへ住民票移動できるってことで」



・じゃーんけん
・ほい
・村上歴史的勝利!!!!!



























「あかんて」





「あ?」





「そんなことで、やぎテンは抜けられへんて。一回入ったら、無理っす




刺さるしか無い」とディグ1に無表情で通達を受け。



ついでに「このテントは格差社会」と有難い説明があり。




村長やぎが4時ぐらいに帰って来て、ざわつき。起きた。狭い。4人も無理ちゃう?












「俺、いがテンに移動しましょうか??」と、村長におそるおそる提案。






















目を丸くして、無言で見つめられ。



村長の強大な圧力に屈する。やっぱ、刺さりながら寝ました。

膝曲がってた。うなされてた(らしい)。







翌朝は正真正銘の晴れ。きらりと輝く太陽の下で、村長以下記念撮影。

来年は廃村濃厚のテント村ですが、


また新たに2期生募集とのこと。





世話になったような、あんまり寝てないようなテント。みんなで片づけて、フジロックが終わる。


帰りの新幹線では、ディグ1と席に座って、







「なあなあ、エモるって何? エモ系の音楽って何すか?」と質問。




「あ? 知らんわ」とディグ1。




「ウィキペディアで意味調べろや」とか何とか言って、


片手に持ったフジロック2009年のパンフレットを開き、ちらりと眺め。


じわりと帰ってきた音楽の熱が、久しぶりの忘れた感触だったので、とても嬉しかった。


また僕は音楽を好きになれた、音楽を好きになることが出来たんだ。楽しい。