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幕張!! YG



ノエルは歌う、「ロックンロール・バンドなんかに君の人生を委ねたりはしないでくれ」と。
でも、僕は委ねた。委ねることができたから、一歩、先に進むことができた。
 



サマーソニックを前に、僕は会社に退職届を提出した。
気が狂いそうになりながら、必死で会社に通う日々。


何のため?誰のため?…分からなくなっていた。
ある日の休憩時間、何気なく聞いていたTravisのTurn。自然と目が潤む。続けて流れ出したWhatever
 


なんだろうと自分が選んだものに
オレは思いのままになれるんだ
その気になればブルースだって歌ってやる

なんだろうと好きな事を
オレは自由に言えるんだ
それが間違っていようが正しかろうが全然構わない
 
そうだよ、そうなんだよ!そう思うと自然に退職届に手が伸びた。
退職届提出後、待っていたのは説得の嵐。
精神的に参っていき、胃痛、頭痛など、体調も悪
くなる。
本当にこのまま辞めてよいのか。眠れない日々が続いた。
 




そんな中、サマソニイヴ。僕はイギリス国旗を買い、オアシスの登場を待った。
そして鳴り響くFuck`in In The Bushes。僕は歌った。叫んだ。目の前には何度も夢見てきたオアシスがいる!
でも、あまり本気にはなれなかった。カサビアンのときのほうが盛り上がれたのかもしれない。
 




帰りの電車。なにか、モヤモヤが残った。曲数が少なかったのせいか?
The Meaning Of Soul以外のリアムの曲がなかったせいなのか?合唱が少なかったせいなのか?
モヤモヤの残る中、東京への夜行列車へ。しかし、眠れない。
仕方なく、チューハイ片手にオアシスとカサビアンを聞き、漫画を読みながら到着を待った。




 
東京についてからオアシスまでの二日間、僕はその日に向けて準備を整えるつもりだった。
しかし、一日目の夜、最悪の出来事が起こる。
 


今回東京に行くにあたり、二人の友人も同行することになっていた。
しかし、出発前前日、同行する友人の片方から連絡が入った。
「夜行の指定券の日にちが一日前にずれてた」
 




そんなへまを起こした彼が、またやってくれた。彼は睡眠時無呼吸症候群だ。しかも、かなりひどい。

爆音が鳴り響く。宿泊先の友人の家はロフトつきワンルー ム。


防ぎようがない。仕方がなく、もう一人の同行人と二人で彼を起こそうとする。

しかし、直接攻撃では彼は確実にキレる。彼は元柔道部。

接近戦では勝ち目がない。


とりあえず、暑くなれば起きるだろうと、彼の体に毛布を何重にもかけ、
冷房から暖房に切り替え、設定気温を30度にまで上げた。しかし効果なし。
次にロフトに逃げ込み間接攻撃。起きる気配なし。

その間に家主帰宅。あまりのいびきのうるささに攻撃に加わる…










そうしてるうちに朝が来た。結局、家中をめちゃくちゃにして起こし続けた。

最後のほうは頭にムースをつけたり(それを寝ぼけた彼は手に取り食べた)、

ムダ毛 の抜けるクリームをかけたり、足にチューブのしょうがを塗ったりと半分遊びになっていたが、
効果はなく、
家中にショウガと彼の寝汗とかが混じった変なにおいが充満していた。




しばらくして、彼は起きた。ようやく眠れる…すぐに眠りに落ちた。





…耳元でまた爆音が響きだした。気づくと、隣で彼はまた眠っていた…
それまでよりもさらに大きいいびきをかきながら!!
時計を見ると眠る前に時計を見たときから一時間しかたっていなかった。
足をばたつかせながら苦痛に耐える。無理だ。叫び声をあげた。
そのとき、家主の投げた空のパックが彼の頭を直撃。



彼は目を覚ました。と同時に、僕にキレだした。そして一言「帰る!」
ようやく眠りにつくことができた。頭の中では「しゅぎょう」と、どこかで聞いたことのあるフレーズがあった。
 







目覚めると夕方の五時。どこかに出かける時間もなく、仕方なく飯を食い、酒を飲み、横になった。
が、眠れない。夕方の五時まで寝ていたせいか



、明日への希望と、また盛り上がることができないかもしれない、
オアシスはあんなものなのかもしれないという恐怖か、目が冴えきっている。


でも、七時には家を出ないとサマソニグッズが買えない…
朝だ。結局眠ることはできなかった。仕方がないからコンビニで眠気覚ましのドリンク剤を買い、幕張へ。
 


京葉線の車中、明らかにサマソニ!という人たちとともに海浜幕張で降りる。



ちょっとだけ寄りたかった千葉ロッテグッズの店、でかいビルの間の歩道を通り抜 け、リストバンド交換所へ。



ついに決戦の地へついた。イヴはイヴ。

今日は本番なんだから最高のギグを見せてくれるはず。そう自分を奮い立たせた。
会場では、かなりの数のオアシスTシャツが目に付いた。



マンCのユニホーム、
何故かマンUのユニホーム軍団もいた。
とりあえず、見るものもないし、体を休ませようとした。




が、場所が悪かった。マウンテンステージの前。うるさくて寝れる訳がなかった。
その後も会場をぐるぐる回り、iPodの曲とかを会場の外で聴いたり、
千葉丼とかいう店員のお姉ちゃんがかわいいのに
客の入りがいまいちな不審な食べ物(うまかったけど)を食べたり、
サイドショーに出てくるキワモノ芸人を見ながらそのときを待った。




サイドショーの笑い飯が終わると、マリンスタジアムに向かって歩き出した。
ロッテファンの聖地。ここが今日、おあファンの聖地に変わる。





リストバンド交換所。右手のリストバンドを掲げる。

ちょっと硬くて、じゃまくさい。さらに歩く。
音が漏れてくる。
オーディナリーボーイズ。予習してない。ごめん、君らはわかんないけど中に入るよ。

そう思って左を見る。






そこにいたのは不審者の集団にしか見えなかった。




腕とか、顔とかに「おあ」「のえ」。明らかにおあファンとわかるTシャツや、ユニホームの集団。




…待てよ。これは…
 
僕がオアシスにハマりだした高校二年のとき、ちょうどノエルが線路の上を歩く写真が話題になった時期に、


高校のパソコンで、YAHOO!からリンクしたさきのサイトから、



さらにリンクしたの
あるサイトのコラムを見たとき、衝撃が走った。
 
























明確に恐らく (RKID(cd/LP/mc/MD)006)




ロックンロール星
Shakermaker
永久に生きています
を上へ、空の中で
コロンビア
超音波


それを上に下げます
たばこ&アルコール
Digsyの夕食
いつの間にか過ぎ去ります





















子供と結合しました
 
笑 い転げた。隣のやつからかなり不審に思われた。

でも、気にせずそのままリンク先の誤訳の嵐に吸い込まれていった。


このサイトのコラムだった。読み進めてい くごとに、笑いが止まらない。













げむ。ひつじ?きゅいーん?


















わけがわからなかった。




とにかく、オアシスってーのはいろんな意味ですげーバンドだと感じさせ、

いっそう奥に引きずり込んでいった要因のひとつが、このサイトだった。
それからも、機会があればこのサイトを読み続けていた。


当時、家にパソコンがなく、友人の家か、学校で読んでいたため、掲示板に書き込むことに対し抵抗があった。

携帯でサイトを見ることができるようになっても、文章を読むだけだった。

それは、パソコンを買って、ネットがつながってからも変わらなかった。
 







オフ会があるということは知っていた。興味はあった。


でも、人数が多いとか書いてあるし、行けないな。と思っていた。



今、そこにいる集団がそのオフ会だと、すぐに確信した。



僕はあまり積極的なほうではない。しかし…
すぐに、僕は声をかけた。
オアシスが好き!という共通の思いを持っているからだろうか、すぐにその集団に溶け込むことができた。



OASISと書かれた明らかにやばそうな色の、カキ氷 のシロップの味だという飲み物、


東京についてから乾燥機の中に入れたために使い古したかのように
色あせてしまったユニオンジャックを中心にしての写真撮影、
短い時間だったけれど、それは、すばらしい瞬間だった。打ち上げにも、よかったらどうぞ、との形で誘われた。



別れ際にリアムの雑誌の表紙のコピーをもらいうけ、いざ、出陣。

オーディナリーボーイズの途中で入り、隅っこで座って体力温存。
 



アジカン。名古屋で見たときは、客のノリもいまいちだったし、
音が外れたりして、あまり良くなかった。
でも幕張では最高!帰ってから即レンタル屋に行き、全アルバム借りて、聞きまくってます。
 




カサビアン。名古屋で衝撃を受けた。

くねくね動く変な髪形のボーカルから放たれるオーラと、

めちゃくちゃかっこいいギター/キーボード/ボーカルの人、
そし て何よりCDと比べ物にならないほどの力強い演奏。

正直、一度ライヴで聞くまではCD売ろうかと考えてた。
このとき、ちょっとはしゃぎすぎたかもしれない。疲れた。
 





ウィーザー。グリーンアルバムとピンカートンしか聴いてこなかったので、


半分ぐらいは?マークだった。でも、客は満員、すごい合唱。
知ってる曲は一緒になって合唱。身動きがとれず、かなり疲れた。
 







オアシス前、ペットボトルの中身がなくなり、



オアシスが終わったら倒れると思いつつ待つ、待つ、待つ。しかし、出てこない。




しばらくして40分待てとのアナ ウンス。サウナ状態、周りを身長が高い人に囲まれる、


変な体勢、呼吸が苦しい。まるで酸欠の金魚のように冷えた空気を求める。




水はこない、たびたび起こる オアシスコールと水コール。

スタンド席のウェーブ、マリンスタジアムの中にいるすべての人が、
そして入ることのできなかった人たちが、あの曲が流れるのを 待っている。僕も叫ぶ、オエイシス!オエイシス!!
 







ステージに閃光が走った。それとほぼ同時に流れ出すあの曲。


何千回も、何万回も聞いた、僕のはじめてレンタル屋で借りたアルバムの最初の曲。




Fuck`in In The Bushes!!動き出した人の波。前が見えない。



でも、名古屋とは違う。リアムのやつと、ユニオンジャックを掲げた。
メンバーの登場。よく見えない。立て続けに流れ出すTurn Up The Sun。




待ちわびたオアシス。両手を挙げ、叫んだ。
光の中でのLyla。神々しいまでのオーラを放つリアム。




地鳴りのごとく響きあう声。誰もが歌う。ヘーイ、ライラァ!!
やっぱり、名古屋とは決定的に違う。演奏もグレードアップしている気がする。






そして何より、この熱気。
そこから先はあまり覚えていない。



仁王立ちしてタンバリンを口にくわえるリアムの姿と、水戸黄門のときに合唱がほとんど聞こえなくなったことぐらい。
その間、耐え続けていた。ただでさえ体調が良くないのに、26時間は起き続け、水分はすでに尽き、

呼吸は苦しくなる。シャンパンまでは、シャンパンまでは…
Mucky Fingersが始まったとき、すぐ後ろで声が聞こえた。




すぐ後ろの二人組が
「苦しいから場所変わろっか?」と話し合う声が聞こえた。




そんなことされたら 圧死してしまう!!警備員が来た。彼らに声をかけた。彼らは大丈夫と答えた。





すぐさま警備員に声をかけた。
「すみません…大丈夫じゃありません」
屈辱だった。でも、曲を聴いてる記憶がない。これじゃ意味がない。




警備員にお姫様抱っこで救出された後、観客の前を通って救護室に。




誰よりも近くで見るノエル、
げむ…
ふらふらになりながら救護室に担ぎ込まれ、布団に倒れこむ。




ポカリスウェットを口に含みながら、ブルペンで聞くChampagne Supernova。天井で星空が見えない。





こもった音、悔しさ。かすかに聞こえるRock`n`Roll Starの終わりのテープ音声。








首を上げ、何とかして聞こえてくるメロディーを追いかける。ある程度回復したら、すぐに救護室を出た。
かなり遠くになってしまったが、楽な体勢で聴く。ノエルが歌う。Don`t Look Back In Anger。
大合唱。それまでとは比べ物にならない。






サビ。ノエルはマイクから離れた。日本では考えられなかったシーン。



遠くから見ていたはずなのに、まるでテレビ画面から見るような視点で見たような感覚が残っている。

感慨深げなその表情。ノエルに届けと、歌った。
My Generationのときの記憶はない。ただ、歌い続けた。



ラストにリアムがおどけてノエルの後ろから抱きつく。彼らの兄弟らしい?一面に笑った。





アンコールは多分ないだろう。わかっていても、声を上げた。



すぐにDJがやってきて、かすかな希望はかき消される。


打ちあがる花火、今まで見たどんな花火大会よりも、美しい。
花火が終わるまで、その場所から動けなかった。
 






マ リンスタジアムを出て、ぬれた服を着替え、駅へ。



今さっきのライヴを思い出そうとする、が、ほとんど思い出せない。




悔しさ。でも、ドンルクでのノエルの表情、ライラの時の激しい閃光の中で歌うリアム、



この場所にいることができたという満足感。二つの感情は交じり合うことなく、存在していたのだと思う。






ふと、冷静に鳴り携帯を見る。九時半。マズイ、終電に間に合いそうもない。
いいや、今日は帰らなくてもいい。打ち上げに参加しちまえ。





駅に着く。往復で買ってしまった切符。駅員に払い戻せないか相談。



が、無理とのこと。ま、多分ある程度まではいけるだろうと、見切り発車で電車に乗る。





東京駅に着く。京葉線ホームから山手線ホームまでの長い道。



村上さんに電話をかける。つながらない。すぐに電話が。しかし、聞こえない。電波がない。あわてて走る。
電話の内容は、渋谷に集合、参加者は歴戦のつわものばかりとの情報が。




とりあえず、山手線へ。客は少なめ。眠れる。でも、興奮して眠れない。



すでに30時間ほど寝ていない。
が、気にしない。






渋谷に着き、また電話。ハチ公前集合とのこと。とりあえず軽く迷いながら、到着。




が、腕にリストバンドをつけていたり、おあおあしてる人は誰もいない。




昼間 に来たときとは違う威圧感が街全体から襲ってくる。



坊主でTシャツにジーンズだけという超動きやすいかっこは夜のこの街には通用しない。




昼なら同じようなかっこで魔物の巣窟109にも突撃できたのに。


とりあえず、うろうろしながら待つ。




途中で手相の勉強をしているという青年に声をかけられたが、キャッチセールスか何かだと思い逃げた。


何もかもが怖かった。僕も同じようにうろうろしていたので不審者に見られたのだろうが。
日付が変わる。街頭テレビが消える。終電が近づく。本当に集まるのか。
心配をよそに、ぽつぽつと、千葉マリンの前で見た方々が集まりだす。
 




打ち上げの内容は、「おあそにっく2005」に書いてある通りです。
このコラムを読むとき、僕は少し目頭が熱くなります。






あのとき、何でもっとおあしすのことが話せなかったんだろう?
あのとき、僕は村上さんに今日のライヴがどうだったか聞かれたときに、とっさに出た言葉が、
「最悪でした」
確かに、ライヴの途中で出たことは、悔しかった。でも、何であんな言葉しか出なかったんだろう。
もう少し、万全の体調で望みたかった。まともな精神状態で望みたかった。後悔。おあファン失格だ。
このときのコラムを読むと、後悔と、次に話す機会があれば、もっと、オアシスについて語り合いたい。そう感じます。



あの後、僕は会社にもう一度退職届を提出し、上司、事務所の所長にしっかりと今の気持ちを伝えた。
気持ちを理解してもらい、正式に退職の方向で事が進んでいる。体調も、精神的にも、だいぶ安定してきた。
会社を辞めることにより、11月は思う存分オアシスを見れる。
そう思うと、今からワクワクしてくる。今度は、もっとまともな状態で楽しめると思う。




11月、もう一度、ノエルがマイクから離れるのを見たい。もう一度、僕らに歌を委ねてほしい。










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