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OASIS NIGHT6



次回東京のOASIS NIGHTは絶対にライブ直後にやろう! と決めていました。

ですから、スマッシュにて発表があった時すぐに動いたのです。会場は下北沢のClub251に決定。

200人程度は入場できる箱です。

初めて開催した時はホームパーティーの延長線上にあったこのイベントですが、

回を重ねるごとに本格的なものとなっていきました。


ラッシュモアバンドや広島のコピーバンドaosisに出演して貰ったり、
お客さんからDJにあがって頂いたりとファン交流として機能していた反面、
人間関係のトラブルや考え方の違い等も顕在化し、どこかフルスイングで楽しめない
イベントになっていた感がありました。



しかし、「Dig Out Your Soul」のリリース直後の三連休のど真ん中。
NIGHT5を一年二ヵ月ぶりに行いました。
渋谷のチェルシーホテルで行ったこのイベントでは約150人の集客を記録し、
熱気はさながらマンチェスターかメインロードのようでした。


コレコレコレコレ!! って思いましたね。笑。
余計なものがすべて吹き飛んでいったかのようです。



純粋にオアシスって要素が前面に出るというか。
まっすぐに感情が伸びていく感触。みんなの笑顔。



NIGHT6では、全国から様々なファンがきっと集まってくることでしょう。
それを考えただけで嬉しくなってしまいます。


僕らが目指してきたもののひとつの形が、この日の夜にはあるんじゃないだろうか。
そう思いながら、足早に会場を後にして、東京行きの電車に乗り込み下北沢を目指しました。



幕張から下北沢までは遠く一時間以上はかかります。

辿り着いた時は10時20分過ぎ。他のメンバーも続々と到着しました。

フライヤーを配ってくれる人たちもいて、終電近くまで頑張ってくれたり、

VJのくらくんと、「しもきたざわどんぶり」を食べに行ったり、くらくんが財布無くしたとかで騒ぎだしたり、

実は警察に届いていたので安堵したりで時間が過ぎていきました。




今日の集客はまったく読めません。ライブ当日ということもあり敬遠されるかもしれませんし、

あるいは逆に盛り上がった人が押し寄せる可能性もあります。


分かりません。しかしながら、23時30分にイベント開始!! トップバッターは、いがさんです。


オアナイ5では、開始前に100人以上並んでいたのですが今回は如何に如何に。。


いざ、開場!!!





























二人しか入ってきません……。















わけが分かりません……。












いがさんがケミカルブラザーズの「Music Response」をかけていたのですが、











DJの真正面にある椅子に二人が座って、じぃーーーっとしています。





ミュージック♪ れすぽんす♪

























反応皆無です……。








これはいったい……。悪夢以外何でもありません……。


10分経って、20分が過ぎても人が増えず、12時になって10人ぐらいしかいません。


オアナイ最低記録更新っすか。




僕は黙って楽屋に行きました。DJのりっきーがいました。













「すまん。完璧に失敗したな……」



り。「いや、まだ12時30分ぐらいまで電車がありますよ!!」とかってあと30分しか無いじゃん。終わった。





気合入れてたのにな。修行してきたのにな。前回成功したのにな。今回居なさ過ぎだろ???














何がダメだったんだ……。かなり愕然としましたよ、ほんとに。全部悪いのは僕だとか思ったし。


って良く見たら、




















ディグアウトマン1号がいないし。



ダッダッダと外まで走って行って、ディグに電話!!!










「んあ?」とディグアウトマン1号やる気なさげ。









「っていうか何してるん?」








「マクド。。疲れたっす」






「はよ来て!! 0.2秒ぐらいで来てくれ! 10人ぐらいしかいないんす」





とか言ってディグアウトマン御一行10人をおびき寄せたが、明らかに客が少なくて愕然としていました。













甘かった……。









ライブ直後で疲れているのと、幕張から下北沢まで遠過ぎるというデメリットが
こんな結果になってしまったのでしょう。

ライブ直後の興奮を! というキャッチフレーズで頑張ってきた今回。
原点回帰のつもりが、こんなことになるとは。




12時30分になって、ディグアウトマン御一行や他のお客さんも来て40人ぐらい。


しかし、ここからどんどん人が増えていって、最終的には101人のお客さんが来場されました。


その日は下北沢ではロック系の有名イベントがいくつか開催されており、
クラブイベントをハシゴするお客さんがいました(外人さん3人組とか……結局3時までオアナイにいましたが)。
「クラブイベント、渡り歩いてるんだよ」と言う人もいました。
オアナイもその数に入ってるんか……。


また、秋田や仙台、大分など地方の参加者が多数を占めていて、
さすがに遠距離から幕張まで来ただけあってか、盛り上がりが物凄かったです。


初期の頃のイベントは、KARAMAWARI軍団とか盛り上げ役がいてそこに周りが付いていく
という感じでした。顔見知り、知り合いが多くて身内イベントの色合いが濃かったです。

最近は知らないお客さんや初めての方も多く、それでいて誰もが盛り上げ役になっていく傾向があります。

オアシス以外の曲では、初期は「蜘蛛の子を散らすように」フロアから人がいなくなりました。



今ではどんな選曲でも、大抵はノッてくれます。
OASIS NIGHTは変わりました。
DJも変わっていれば、イベント自体の傾向も変わり、集客は多くなり、知名度もそこそこあるようです。



たかだか素人DJの素人イベントですが、お客さんのニーズは必ずしもDJのスキルでは無い
ということなのでしょう。そういった技術を超えたものが、このイベントには存在すると感じました。



わざわざ夜中の二時にタクシーで遠くから駆けつけてくれた方もいましたし、
「今日は人生最良の日です!」と嬉しそうに語ってくれる方もいました。
肩車が出来たり、フロアにいる人々の頭上を人が泳いで行ったりと熱気が凄かったです。
「Play The Magic Pie、Please!」の旗が揺らめき、リクエストに応えて「Magic Pie」をかける。
「Falling Down」で縦ノリ、「Don't Look Back In Anger」ではフロア一体の大合唱。


会ったばかりのファン同士が、不思議な連帯感で繋がっていきます。


参加者の熱い気持ちが重なり合って、このイベントを作っていると思うのです。
DJの力でも無いし、ましてや僕のちからでもありません。


東京に行く前に自宅で昔のイベントの写真を眺めていたら、やはりそう感じました。
フライヤーデザインや配布、ホームページ制作、aosisをはじめとする過去出演頂いたコピーバンド。
本当に色々な人が関わっています。
すべてが好意で成り立っています。



セミプロでバンドを演っている人もいれば、特に音楽経験が無い人も多数を占め、
ブートレッグを熟知している人もいれば、オリジナルアルバムしか知らない人もいます。


年齢も職業も住んでいる場所もバラバラです。


共通性を欠いた僕たちをまとめているのは、オアシスというロックンロールバンドただひとつ。


オアシスが巨大な引力として様々な人を引き寄せてこのイベントが形成されています。




OASIS NIGHT1の手作りチケットには、こう銘打ってありました。










「For Oasis Fan With Oasis Fan」






そう、このためにイベントを始めたんだよな、とあらためて思い出しました。





この日のラストナンバーは「Live Forever」。フロアは一斉にまとまり、腕を振り上げ
皆の目が輝き、枯れた声を引っ張り出して合唱が始まる。
疲れ切った身体が他人の疲れ切った身体を支え合い、フロア中が歌声に満ちていく。






We see things they'll never see

You and I are gonna live forever

We're gonna live forever











終了後はマイクでたじたじと御挨拶。「ありがとう、みんな!」とか
「明日の幕張頑張れ! 足踏まれまくらないように気を付けて!」とかそんな言葉をかけて、
エンディングに小さな音で「Stop Crying Your Heart Out」
を流したら、帰ろうとしていたお客さんが














みんな立ち止って大合唱が始まってしまった……。


フロアに残っていた連中で最後は記念撮影!








外に出ると早朝の下北沢はまだ暗く、街は薄灰色にうずくまっていました。

僕らはそれとなく自然に顔を合わせて飲みに行こうとか言って、まだ営業している居酒屋に
十五人でもぐり込み、交わす言葉が疲労で途切れるまで語り合っていました。




朝の七時になり、僕のいるテーブル以外では眠りにつく人が目立ち始め、
居酒屋を出ることにしました。太陽の光は鮮やかに街に落ちていました。下北沢の商店街を
僕たちはそそくさと抜けていき、駅の改札口でメンバーの大半と別れることになった。
最後に顔を合わせて手を振り、僕らはホームに向かう。


2005年の時、不思議な寂しさが心を染めていったことを思い出すと、
何だかすがすがしい終わり方だった。



次の日、さっそくオアシスは2009年のフジロックに出演するという情報が手元に届いて、
自分の心が一瞬にして熱くなっていることに気がつき、何も変わっていない自分に安堵する。




仲間たちが熱狂したメールを送ってくる。家に帰ると掲示板が盛り上がっていて、
圧倒的な高揚感が頭にまで上り詰めていることに嬉しくなる。


ああ、この感じだよな、と僕は思う。失っていたものが、また戻ってきたんだ。
OASIS NIGHT6のラストナンバー「Live Forever」をもう一度聴く。
苗場の夜空を思い浮かべ、永遠の名曲を鼓膜に響かせ。






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