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サマーソニック大阪 後編



べてらんとモッシュピットでたたずんでいます

もう、かなりキツかったです。


名古屋の疲労、眠れない日々、酒を飲み続けなくてはやっていけないくらいの緊張感。


いろんなものが重なって、鉛のようでした。



でも、気分は良かったです。本当に良かった。確かめ合えるような仲間と、オアシスを迎えることができて。




これって、本当に出来なかったことです。昔はオアシスのことを話したくても、全然話すことができなかった。


ひとりぼっちでした。インターネットを通じてぼくはべてらんさんとはフジロックで出会いました。


ぼくは21歳で、彼は19歳でした。他にもいろんなメンバーがいました。


ほんと、真面目なヤツで、浪人でして。









なんか、妙に老成してるし。けっこ、年齢不詳だし。


だけど、ほんとに、ほんとに、オアシスが好きなヤツなんです。どうしようもないぐらいですよ。






べてらんとふたりで、目前のオアシスを控えてはしゃぎまくっていました。





「オアシスコールを起こしましょう。巻き起こすんです」と、べてらん。






「先生、付いていきマス」と。「合図を送ってくだサイ」と。








音響スタッフが立ち去った際に





「今です!!!」と、拳を突き上げるベテラン。





眼鏡の奥は、燃え上がっております。











「オェイシス オェイシス!!」
















「オェ・・・・・・
















げほっ」と、りあ氏、かるく呼吸不全になり脱落。



しかし、ベテラン先生は留まることを知らず、オェイシスコール。









すると、わずかに周囲がノッテきて、なるか大合唱!!!












しかし、十秒くらいで消滅しました。みんなぐったりしておるんです。



















修行が生命に関わってきているのです。











喉も痛いし、身体中が痺れているし、渇きを覚えているし。めまいもしました。


でも、一生懸命「オアシス!! オアシス!!」と叫んでいました。







すると、突如としてFuck'n In The Bushes!!! 



























即圧死。











ぐったりと、打ち上げられたくらげのように揺られながら、








Turn Up The Sun。










オーディエンスの皆さんは、凶暴そのものでした。しかし、ぼくも負けてはられません。







でも、ほんとにキツかったです。虫の息でしたが、ライラでぼくも気合いを盛り返して、




さあ、行こう!! 

後ろを振り返ったら、

















ベテランはノリノリですよ。



「すべてを出し尽くすまでです!!」と叫び回ってましたからね。笑。







Bring It On Down辺りで、ゆうこさんと久しぶりに遭遇です。彼女も既に、へろへろ。


だって、周りは屈強な野郎ばっかりですよ。線の細いゆうこさんは、ぐったりしておりました。



この曲が終わったあとで、「ねえ、もう、出てもいい??」と顔色を完全に失いながらぼくに言います。



「いいよ。でも、ぼくはどうしよう??」




やっぱ、心配じゃないですか・・・・・・。そりゃまあ、別れた彼女なのかもしれないけども。



でも、ですね。ゆうこさんは「え? いいよ。










行っといで・・・・・・」ととぎれがちの言葉で、





バッグを持って、モッシュピットを出ました。











もう、両手を奪うものはありません。











突入です!!!










ベテランと目を合わせて、拳を突き上げて叫びまわりました。





Morning Gloryは、もうフルスロットルでしたよ。






フジロックばりの暴れ方をして、シガレッツで圧死しながら、周囲を圧殺するという器用なことしてました。笑。








もう、最高。オアシス最高。最高です。








が、しかし、The Importance Of Being Idleで休憩をキメこむと、動けなくなってしまいました。




意識が奇妙な角度でぐらつき、酩酊感がとめどなく襲ってきます。





全身にべとつく汗、ぐったりとした腕、足。

渇いた喉。まあいい。休憩して、後半戦に備えるんだ。







The Bell Will Ringも休んでいました。腕をだらりとおろして、


何もない空間を見つめるようにして、ステージを眺めていました。


リアムの声はまったくと言っても良いほど聞こえませんでした。


いったい次が何の曲だかも分からなくなっていました。セットリストは名古屋と同じなのに。


でも、ドラムの呼吸を聴いて、反射的に理解しました。



いよいよ、Live Foreverが始まります。ドラミングの重たい音がいくつも、いくつも、ぼくを駆り立てようとします。


しかし、まったく動くことができませんでした。ベテランは時々、心配そうな表情でぼくをちらりと見ていました。



でも、ぼくは何の反応も示すことができません。とにかく、本当に倒れそうでした。

急に、締め付けられるように呼吸を奪われていきました。





Champagne Supernova。この素晴らしい曲を、仁王立ちで聴いていました。


喉がカラカラで、一切れだって歌うことができませんでした。この時、帰りの電車へ群がる人々が

断片的なフラッシュのような恐怖として、ぼくをさいなんでいました。





それに、大阪の会場は騒音対策のせいか、モッシュピットではリアムの声が全然聞こえなかったのです。

周りのダミ声や叫び声ばっかりでした。頭がひどく混乱してきました。




Rock'n Roll Starの閃光を背中にして、ぼくはモッシュピットを出ました。





空間が次第に広がっていく感じでした。そこには、安心感が漂っていました。


寝ころんだり、寝ていたり。座っていたりする人を通り過ぎていきました。











ぼくはぼんやりと遠ざかりながら、後ろのほうでRock'n Roll Starを眺め、


Wonderwallの途中で会場を出ました。










振り返ることもなく、ぼくは駅に向かいました。Don't Look Back In Angerが、

オーディエンスの凄まじい歓声や合唱とともに、耳に入ってきます。

すべてが幻惑的に揺れているようでした。


夜の神秘的な暗闇の向こう側で、ノエルは温かく歌っていました。しかし、それも最後まで聴かず、


自動販売機で買った生ぬるいアクエリアスを2本流し込み、呆然とする頭を抱えながら、帰路につきました。






途中で、ゆうこさんから電話が入って、




「今、どこにいるの? あたし、ほら、ふたりで買ったかき氷屋さんの前だよ」





「ごめん。途中で帰った・・・・・・」






「え? 帰ったの??」って言われました。








ぼくは、大阪でモッシュピット脱出どころか、



Wonderwallの途中からすべて放棄して、何故か帰ってしまいました。






どうしてだろう? どうして帰ったのだろう?? 










ずっと、ずっと、その夜、ぼくは考えることになります。


















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