×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

見失っていたもの





ライブが終わってから、ぼくは異様な高揚に包まれて、幕張の駅をやっとのことで出ました。


これから、渋谷で朝まで飲み明かす予定でした。オアシスファンのオフ会です。


新しい人は1人だけで他は誰も来ることが出来ませんでした。


電車がなくなったり、体力が残っていなかったり。ぼくも渋谷へ着いたのは12時ぐらいでした。


ぼくの感情の流れは留まることを知りませんでした。語りたくて仕方がなかったというか。


ドキドキしていました。幕張駅に向かう途上、歩道橋のところぐらいで電話が鳴りました。イガラシくんでした。


ぼくは出るかどうか迷いました。バッテリがほとんど残っていなかったからです。







しかし、ぼくは通話のボタンを押しました。彼は本当にさわやかな青年でして、熱っぽく、そして素晴らしく

オアシスを語ってくれました。今、たった今、そこに居た彼らについて。溢れるばかりの感動を。


目の前の現実が揺れ動くぐらいの衝撃が言葉に込められていました。

ぼくも誰かに話したくて仕方がなかった。語りたかったんです。

わずか1分ぐらいの電話でした。

でも、今になって思うのだけど、ぼくは本当にあの電話に救われたような気がします。


この感じはあの頃とまったく同じでした。
フジロックが終わって、みんなと朝まで語り明かしたあの夜と。


あの最高の気持ちでいれた夜と、同じ気持ちになっているんだ、と。












ぼくは不思議な気持ちで渋谷へ行きました。いつものメンバーが顔を揃えていました。


1人は新しい人もいましたが、他のメンバーは古くからの友人です。


そして、みんなオアシスが好きなのです。


好きで、好きで仕方がなかったのです。の、はずでした・・・・・・。










居酒屋へ入りました。8人ぐらいだったかな。ぼくは、そこでずっと呆然と時間を過ごしていました。


オアシスのライブの話もそこそこで終わりました。1時間も過ぎると、オアシスの話などほとんど


出てこなくなり、代わりにかま〜まんのサイトがどうの・・・・・・とか、


他人への批判めいた言動やらあげつらい・・・・・・。


恋愛話とか、昔話であるとか。


新しい人がおよそサイト事情に詳しかったから良かったものの内輪トーク全開でした。



そのとき、ぼくも楽しんでいる自分がいました。


でも、夜中の3時を過ぎたあたりからほとんど喋る気を失いました。

わけの分からない気持ちでいっぱいでした。


どうしてオアシスのあの感動的なライブが終わって、
こんな”いつでもできる”ようなつまらない話ばかりが出てくるのだろう?? と。



みんな楽しそうに話しています。


ぼくも必死についていこうとしていたのですが、途中で諦めたというか。

オアシスのライブ後、抱いていた熱い感情がどんどん削り取られていくかのようでした。







朝になって、ぼくらは別れました。4人でサウナに入り、身体を洗い流し、

外へ出てぼくとひろさんは午後まで行動を一緒にしていました。




ぼくはずっとずっと、同じことを繰り返して口にしていました。





「なんで、あんなことしか話さないわけ?


オレたちはいったい何を観てきたんだよ?? オアシスだよ。オアシスじゃん・・・・・・」









内輪のトークならまだしもですね。長い付き合いですから、いろんなことありますよ。






他人の嘲笑やら、批判だの、アイツはちょっとおかしいだの。


何で、何で、こんなことばっかり話題に出てくるんだろう・・・・・・。

どうして、ぼくは楽しそうにそれに加わっているのだろう、と。









その夜、ぼくはずっと、イガラシくんの熱っぽい1分ぐらいの電話を思い出していました。



帰りの新幹線のなかでも、ずっと、イライラしていました。








ぐったりして、部屋に帰って、やることないから酒をひとりで飲みに行きました。



ショットバーに入ったのですが、よっぽどひどい顔をしていたのか、隣のお客さんとか店員さんが

なにやら話しかけてくれました。ぼくはウィスキーをロックで何杯も飲み、
意識をひたすら酩酊状態に導いていきました。







幕張のオアシスはどうでした?? とベテランからメールが入っていましたので、


少し様子を話したくなって、電話をしました。ほんの少し、話をするつもりだったのに・・・・・・、



夢中でオアシスの話ばかりしていました。1時間弱ぐらい話していました。内容は酔っていたので

覚えていないのですが、彼は熱っぽく受け止めて、優しく返してくれました。






もう、途中でずっとずっと泣いていました。

外で話していたのですが、涙が止まらなくなってしゃがみ込んでしまいました。







それから、総帥さんにも電話しました。

最初はオアシスの話をしていて、それから渋谷での出来事の話をしました。

ぼくはずっとこの、今、抱いている感情が何であるのか分かりませんでした。

ずっとずっとイライラしていました。

すると、彼はこうつけ添えてくれました。




「オアシスの感動のライブが終わってから、村さんは、そんな話しか出てこなかったから、

たぶん、悔しかったんじゃないかな?」







彼に言われるまで、まったく気がつきませんでした。心の底から、失望していたのです。


また、声をあげて、泣いてしまいました。








誰かが悪いとか、そういうものでもないですよね。

ぼくらはずっと以前から、オアシスを語りたくて知り合ったはずなのに、
オアシスの話が出てこなくなっていました。そういうふうになってしまっていた。









例えば、ぼくとひろさんが会っても、かま〜まんさんがどうのとか、総帥さんがどうしたとか。


他人や自分のサイトのことや、つまらない些細な話ばかり。他のメンバーとしても、一緒でした。


そんなぐらいしか、話すことがなくなってしまっていたのです。









長く、古く付き合っていくにつれて、関係は複雑になっていったのです。

オアシスの感動的なライブが終わった直後ですら、つまらない話しか出てきません。




「こんなこと、ライブが終わってから話したくないよ・・・・・・」




少なくとも、ぼくはそう感じたというか。

そんなことしか出てこない、ぼくたちはどうかしていると思いました。





オフでも新しく出会った人たちと、ぼくはあまり話をすることができませんでした。


きっと、近寄りがたかったのではないかと思います。そういう雰囲気を知らないうちに出していたのでは、と。



ツアー期間中のメールは200件以上。電話は朝からずっと鳴りっぱなしでした。



ぼくはみんなにオアシスを共有してもらいたかっただけです。



語り合える仲間を見つけて欲しかった。

でも、結局のところ、ぼく自身が内にこもって、それにすら気がつかなかった。




CHABくんが言っていたのだけど、


「ほんとのところ、ぼくですら最初は、入っていくの大変でしたよ。

大物ばっかりじゃないですか。みんな・・・・・・。ライブでも最低10回くらいは行っておかないと」





とてもこの人たちとは語れない、と。










いつから、こんなふうになったのだろう? ぼくは悔しくてずっと泣いていました。







初めての人や、あまり詳しくない人でも気軽に楽しんで貰えるようなものにしたかったのに・・・・・・。


知らないあいだに、そんなふうになっていた現実。そこに絡まっていた、ぼく。









ただ、ぼくはファン同士で思い切りオアシスの話をすることを楽しんで貰いたかっただけなのに。


まさか、自分でそういった雰囲気を作り出していたとは思いもしませんでした。




この場を借りて、お詫びします。申し訳ございませんでした。










でも、救いがあるとするなら、わずかな時間ですが楽しかったですとか。
本当のオアシスファンと出会えて、幸せでしたとか。


そういった感想を頂けたことです。
ぼくだって5年前に初めて、みなみえさんの「Who Feels Oasis?」

のオフに参加したとき、とても緊張していました。

話についていけないところもありました。みんな詳しかったし。ぼくなんて、全然でした。

こんなところにいてもいいのかなあ・・・・・・と。ぼくみたいなファンが。だって、ブートレッグなんて聴いたことがなかったし。B面の曲も知らないし。




でもね。オアシスへの熱い気持ちだけは、負ける気がしなかった。そして、そこのみんなは受け止めてくれました。



ずっと、ずっと、語る相手が欲しかったのです。だから、あの夜は本当に嬉しかった。心の底から素晴らしいと思いました。





だから、余計、渋谷の夜が悔しかったのかもしれません。いつの間に、こんなことしか喋らなくなったのだろう、と。



出来上がった集合写真を眺めたら、みんな、すがすがしい、良い表情をしているのに。










もし次の機会があったなら、
今度はもっと純粋にオアシスを誰でも気軽に話せる場所をつくりたいと思っています。


それはかつてぼくがしてもらったことです。
だから、今度はそれを返したいと考えています。



重鎮とか何とか言われることもあるけど、
ぼくはただ単にオアシスが好きなんだってことにようやく立ち戻りました。


それはみんなだって一緒ですよね?? 
メンバーに会ったから、エライわけでもなく、ライブに10回以上行っているから凄いわけでもないです。


そんなので知らずのうちに壁を作っていました。








サマソニの皆さんのレポートを送っていただいて、
眺めていると、ぼく以上に熱っぽく語っているみなさんがいました。


初めてのオアシス、それは感動そのものでした、と。




ぼくも同じです。本当に、本当に、サマーソニックには感動しました。
ワールドツアーでは顔を合わせて、語りたいですね。










このサマーソニックでは、本当に考えさせられるものが多かったです。
それほど、いろんなものが積み重なっているのだと痛感しました。




だけど、結局のところ、オアシスが好きです。
みんなも好きで好きで、仕方がないわけですよね。単純なところは一緒なんですよ。笑。



ああ、オレはバカだなあ、って幕張で本当に思いました。
その気持ちが同じなら、きっと楽しく話ができると思います。



このサイトは、少なくとも、そういう場所にしていきたいです。



それでは、皆さん、本当にお疲れ様でした。楽しかったですね。オアシス。



あの・・・誤解を招くかもしれないので付け加えておきますが、いつものメンバー!! 大好きです。


ただ、ぼくはツアーのときぐらいは、
新しい人たちに出会いと語り合い(NOT 哀)の場をつくりたいと思っています。


いつものメンバーとはまた会えるけど、
新しい人たちはツアーを逃したら難しいじゃないですか。って感じです。











戻る